ここから極楽
Heaven from here
3日目。昨日は慌てていて食べられなかった朝食を頂きました。よくある大きなホテルのようなビュッフェではなく、オシャレなカフェ風の美味しい朝食でした。二晩お世話になったホテルはチェックアウトし、今日は山形へ。仙台駅に着くと、強風でいくつかの電車が止まっていました。
幸い山形行きの千石線は走ってる。若い子がたくさん乗ってくるなーと思ったら、大学があるのか。学生生活が懐かしい。ビジネスのプレッシャー無く学べる時間って大切だったのだと、社会人になってから気づくものですね。みんな将来のためにその贅沢な時間を有意義に使って欲しいです。
さて、山形で行きたかったのは天台宗宝珠山立石寺、通称「山寺」です。電車を降りると、すでにプラットフォームから見えていました。聳え立つ山の木々の合間に見えるお寺の屋根。あんなところまで上がるのかぁー。
事前に調べていた駅のロッカーは数が少ないとのことだったので、空いているか不安だったのですが、無事にスーツケースを置いて身軽な体勢に。駅にはエレベーターが無かったように見えたのでスーツケースを持って階段の上り下り。こういうところは一人旅の辛いところ。
山に向かって歩き始めると雨がチラついてきたので、まずは腹ごしらえをすることに。対面石というお蕎麦屋さんに入り、山形名物の「芋煮そば」を頂きました。出汁が優しいお味でほっこりー!
お隣さんのグループは外国の旅行者の方たちだったのですが、お店の方のたくましさよ!お客さんの使うGoogle翻訳を見ながらカタコトの英語で会話をされていました。
さて、お腹がいっぱいになったら張り切って山寺へ。
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」
有名な松尾芭蕉の俳句はここ山寺で詠まれたとか。まだ登り始める前のところに、芭蕉さん、いらっしゃいました。
登山口まできたらここから奥の院までは1015段!ひたすら登ります。少し登り始めたところに「ここから極楽」の看板が。なるほど、今まで私がいた世界は地獄でしたね確かに…なんて考えながらひたすら歩みを進めました。
実はこのあたりからの景色があまりにも荘厳で、シャッター切りまくるのも気が引けてあまり数は撮っていません。御朱印をもらう場所にも「御朱印はスタンプラリーではありません」と書いてあったりして(ごもっともです!)、観光客そんなにウェルカムじゃありません、な雰囲気が笑。逆にそういう雰囲気がカメラやスマホにかけそうになる手を止めてくれたのでありがたかったです。それでも観光スポットっぽいところで何枚か撮ったので、それらは次のページで。